わが子をAIの奴隷にしないために|福岡県春日市の英語教室アップル

人工知能

「わが子をAIの奴隷にしたいために」

2019年12月発行
新潮社出版
著者:竹内薫(たけうち かおる)

著者略歴:1960年生まれ。サイエンス作家。理学博士。東京大学理学部卒。カナダ・マギル大学博士課程修了(高エネルギー物理学専攻)。科学や数学の案内人として活躍。主な著書『99.9%は仮説』『数学x思考=ざっくり』

AI(人工知能)は驚くべき速さで進化している。
私が初めて、AI(Artificial Intelligence )という言葉を知ったのは、1985年のつくば博覧会だったと思う。そのときは、AIを備えたロボットが自分の意思で(?)お絵かきをしていたが、それは、幼稚な線描きで、何を描いているのかわからないレベルのものだったのを覚えている。

それから、50年足らずで、AIの学習能力は、驚くほど進化した。2000年頃までは、「AIは人間を超えるはずがない。」という見方が大半だったが、将棋界では、2015年以降、プロ棋士を打ち負かすAIが出現し話題となった。私たちの身近なところでも、AIはお掃除ロボット、自動翻訳等に使われ、生活に浸透してきている。まだ、一般化されていないにせよ、自動運転車や、無人ストアは、現実のものとして存在するようになった。これから、AIの進化はますます加速し、人間の脅威にもなり得ることが予想される。

残る職業、消える職業

この本に、どんな仕事が、将来、AIに取って代わられ、どんな仕事が生き残るかについての表が、「雇用の未来」より抜粋してあった。

カール・ベネディクトとマイケル・A・オズボーン
「雇用の未来」("The Future of Employment", 2013)

人間が不要になる確率

電話営業職    99%
計算オペレーター 99%
時計修理士    99%
税務申告書作成者 99%
データ入力作業員 99%
銀行の窓口係   98%
簿記、会計、監査の事務員 98%
モデル      98%
電話オペレーター 97%
不動産仲介業者  97%
レジ係      97%
眼科検査技師   97%
歯科・検査技師  97%
案内係・チケット係  96%
コック      96%
    ・・・続く

人間が不要になる確率

作業療法士       0.35%
栄養士          0.39%
ホテル支配人      0.39%
内科医および外科医   0.42%
歯科医         0.44%
医学者         0.45%
初等・中等教育管理者  0.46%
キュレーター      0.68%
人類学者、考古学者   0.77%
聖職者         0.81%
教師          0.95%
機械技師        1.1%
薬剤師         1.2%
微生物学者       1.2%
営業部長職       1.3%
    ・・・続く

著者は、残る職業、消える職業について次のように述べている。

☆人工知能やロボットに関する仕事は増える。
☆先生や保育士など、人間コミュニケーションにかかる仕事は生き残る。
☆パターン化された事務作業は消滅する。
☆マネージャーは生き残り、クラーク(事務員、店員)は消滅する。

高い確率で人間が不要になる職業とされているものが、いつ、ロボットに取って代わられるようになるのか、はっきりと断定はできないけれど、少なくとも、今の子ども達が生きている間に起こりえることだろう。

AIが進化しても、生き残るには?

これからの時代、パターン化された仕事に人間は必要とされない。人間は、AIに負けない分野で勝負していかなければならない。

つづきは、次のブログでまとめたいと思います↓

わが子をAIの奴隷にしないために part 2